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フロントガラスへの飛び石被害に遭ったら

車で走行中に、いきなり ”バチッ” とビックリするほどの音がするそうなんですが、飛び石被害でヒビが入ることがあります。

500円玉くらいまでの範囲であればリペアが可能です。

その時にはできるだけ早く傷口にセロテープを貼って、ヒビの中に雨水や夜露なんかと一緒に汚れが入り込まないようにしておいたほうがいいです。

先日、飛び石被害に遭った直後にリペアの予約を入れて頂いたお客さんですが、すぐにセロテープを貼ってもらっておりました。

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当店の都合もあり、被害に遭われてリペア作業するまで一週間くらい経っておりましたが、いい状態を保っている感じです。

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直径14㎜の範囲でヒビが入っております。
こんなに小さくても、広がってしまったら即全面交換することになり、最近は軽自動車でも20万オーバーとかになってしまいますので、リペアしといたほうがいいです。

いつもどうり下処理を施し、道具をセットします。
ヒビの中をできるだけ真空状態にして、リペア液を注入しております。

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よく、ヒビが入ったまま数ヶ月とかほったらかしにされて持ち込まれることもありますが、今回のお客さんのように、直ぐにテープを貼って持ち込んでもらった場合とでは仕上りに差が出る事が多いような気がします。

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石が当たって窪んだ部分を埋めている樹脂のところはあれですが、ヒビそのものはかなり目立たなくなりました。

引いて見るとこんな ”チョン” って感じです。

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お客さんには 「へぇ~、こんな技術があるんですね~!」 ってよく言われますが、喜んでもらって、私も嬉しいです。

今回は、飛び石被害に遭ったら直ぐにテープを貼って当店に予約の電話をしてくださいね~、という話でした。
チャンチャン♪♪

ビッグ○ーターじゃないんだから・・・

最近はクリーンなイメージになりつつあった車業界を、また昭和の時代に逆戻りさせたかのようなビッグ〇ーターの悪行が次々とあらわになっておりますね~。

ちょうどこの前、ビッグ〇ーターではありませんが、なんか似たような感じで高額な修理代を請求をされそうなお客さんがいらっしゃったのでお知らせしたいと思います。

フロントガラスに飛び石があり、2~3㎝のひび割れができ、自動車ガラスの専門店の方に見てもらったそうです。

そうしたら 「こりゃ~修理できないので交換になりますね~。25万円くらいかかりますね~。」 と言われて 「えっ!」 となったそうです。
普通はここで、素直にその業者さんにお願いする人も多いのでしょうが、その方は ”セカンドオピニオン” として、うちの取引先の車屋さんに聞いてみたそうです。

そこで私がそのキズを見てみました。
直径25㎜の範囲で少し大きめではありますが、うちとしては 「普通じゃん!」 でした。

よく、業界的に不可能とされていて、よそのお店で断られたキズをリペアする事がありますが、ある程度経験を積んでいる職人であれば 「わりと普通」 です。

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いつもどうり、リペア痕は少し残ることと、作業中・作業後にヒビが拡がる可能性が1~2%の確率であることをご了承頂き、作業にとりかかりました。

いつもどうりバッチリ仕上がりました。

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どアップで見るとまあまあわかりますが、引いて見るとそんなでもないです。
”チョン” って感じです。

これが気になるユーザーさんには、冒頭の業者さんのように、交換をお勧めしてもいいのでしょうが、有無を言わさず交換にもっていこうとする姿勢には 「 ビッグ〇ーターかよ!」 と言われてもしかたがないかもしれませんね。

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引き取りに来てもらったお客さんにはとっても喜んでもらいました。

お客さんに貢献できた実感が、これからも私のモチベーション維持に不可欠な要素でありますからして、またどんどんご依頼くださいね~。

ありがとうございやした。

高難度のガラスリペア

最近、不思議なことに 「よそのお店に断られたんですけど、そちらでリペアできませんか?」 っていう問い合わせが続きました。

見てみると普通、できるだけ関わりたくないのも納得のものばかりです。

まずは、トヨタ・シエンタなんですが、ヒビがでかいものです。

業界的には500円玉に隠れる範囲とか、直径30mmくらいまでの範囲とかいいますが、今回のヒビは直径46mmもあります!
経験が浅いうちは、私もそうでしたが、できれば避けて通りたい感じ?

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でも、そこは ”苦節30年” の経験を生かし頑張りたいところです。

同業者さんがお断りされるだけあって、さすがにチャッチャとはいかず、これまで培ってきた技を発揮し、バッチリ仕上がりました。
写真が下手であれですが、作業は上手くいったほうです。

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あんまりいいことばかり言うといけないので、見る角度によってはこんなんですよ、という写真が下です。
ちゃんとリペア痕があります。

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全てのリペアに言えることなんですが、ごく稀に、きちんと直してもあとでそこからヒビが拡がることがあります。
その時には、残念ですがフロントガラス全面交換になります。

確率的には100台に1台あるかないかくらいなので、1%くらいなのですが、その時かかったリペア費用の半額を返金するようにしております。

それにしても、最近の車は安全運転支援の為のカメラが付いている事が多いせいで、フロントガラスの交換にべらぼうな金額が請求されるようです。

以前、うちの娘のスズキ・ハスラーで二十数万円かかった時なんかは、『外車かよ!』 とびっくりしたものです。

あと、だいたいの車はこのシエンタのように、ナビとかテレビのアンテナも貼り付けてあるので、そちらも普通は新品に換える必要があります。

なので、リペアで済みそうなものは、どうにかして頑張ります。

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お次の車はレクサスNXで、ひび割れがフロントガラスの透明な部分ではなく、端っこの黒いところです。
しかも二連でそのうえ、直径60mmの範囲に拡がっております。
よそのお店でお断りする理由が三つ重なった状態です!!!

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なかなかここまでの難敵には出会うことはありませんが、これまで蓄積してきた技をかなり多く投入し、時間もゆっくり頂いていたので、バッチリ仕上がりました。

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遠目に見たらこんな感じです。
いつもどうりリペア痕は残りますが、なかなかいいのではないでしょうか。

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あと最後に、こんなこともありますという、トホホなパターンです。

長崎県から持って来てもらったお客さんだったのですが、うちにお問い合わせいただくまでに何件か断られたそうです。
念の為に写メールを送ってもらい、キズの入っている箇所は先のレクサスと同じくセラミックの黒い部分で、業界的に不可能とされる部分ですが、キズの形的に難易度は低いほうの部類です。

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自信満々でやりはじめたまでは良かったのですが作業中、『あれ、なぜに?』 と独り言が連発するほどうまくいきません。

本来、今の私にとって裏技を駆使するほどでもなさげなキズなのに、なにをやってもダメでした。

遠方から持って来てくれたお客さんには凄く申し訳ないですが、悔しい思いを残したまま、医療系ドラマでいうところの ”インオペ” で終了です。

この車はスバルの ”アイサイト” が付いているガラスなので、交換する場合かなり高額になると思いますので頑張ったのですが、力及ばずでした。(トホホ・・・)

せめて、ちょっとだけでも役に立ちたいと思い、お客さんにアドバイスしました。

それは、私が言っちゃなんですが、「二つの望みに賭けてみてもいいのではないでしょうか?」 ということです。

ひとつは、キズが拡がる時は一気にヒビが伸びますが、このまま現状維持してくれる可能性もアリということ。
もうひとつは、車検の検査員の人が運よく見落としてくれるという可能性。

ちょうどキズのある周辺にはカメラだのなんだのと色々なものがあります。
それにうまく紛れ込んでくれよという期待感、これに賭けてみてもいいのではないかしら?
と、本当はダメなことを提案してみましたがどうだったでしょうか。

これからもガラスリペアを通じて廃棄ガラスを減らし、地球環境保護に少しでも貢献しつつ、お客さんのお財布にも喜ばれるために技を磨いていこうと思っておりやす。

ありがとうございました。

クセ強めなヒビ割れ、第二弾

最近、何故か双子(?)のヒビ割れが多いです。

飛んできた小石が、フロントガラス上でコロンコロンと転がった衝撃で、近接した二箇所にダメージを与えるものです。

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経験の浅い同業者さんからは敬遠されそうなこんなヒビでも、今まで27~8年間蓄積してきた ”こま男” ならではの裏技を駆使して挑みます。

頑張りましたのでバッチリいきました~!

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矢印がなければ 「どこやった?」 ってなるほどの美しさです。

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今後も ”適正な料金で美しく” を念頭に置き頑張っていこうと思っております。

もしヒビ割れ被害に遭われたら、早めに傷口にセロテープを貼ってご来店くださいませ~。

くせ強めなヒビ2連発

たかだか直径1~3cmぐらいのフロントガラスのヒビ割れですが、そのリペアにはなかなかのテクニックが要求されます。

よくカー用品店なんかに ”素人さん用リペアキット” が売られていますが、27年以上やっている私は今でも研究中なくらいシビアな世界だったりします。

ちょうど今週、同業者さんでは嫌がられそうなヒビ割れが二件立て続けに入ってきました!

まずは、はじめて取引をさせてもらう車屋さんですが、大牟田市から積載車に載せて持って来てもらいました。

オークションで仕入れた車のフロントガラスにヒビが入っていたとのことで、見てみたら 先述の ”素人さん用リペアキット” でちょっとやってある気配があるようなないような・・・

だいたいやってある場合は、すぐ分かるんですが、なんかびみょ~な感じです。

これを中途半端にやってあると、リペア液の ”通り道” が塞がれてしまいダメなことが多いんです。

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可能性がちょっとでもあればチャレンジするっていうのが私のモットーなので、長年自分なりに培ってきた技を色々と繰り出していき、できるだけのことをやります。

当初懸念していたこと以外にも、”障害物” となることはありましたが、嬉しいことに私の作戦勝ちでバッチリ仕上がりました~!

いつもどうりリペア痕は少し残りますが、上出来です。

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はじめて依頼してもらった車屋さんには喜んでもらったうえ、大好きな名物の ”草木饅頭” まで差し入れで頂きました。

ぱくぱくと、やめられない美味しさ、ありがとうございます。

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お次のヒビは、10年以上前からお付き合いさせてもらっている近所の車屋さんからです。

一個の飛び石で三箇所のリペアが必要になるかもしれない、なかなかのレアケースです。

こういうのも、経験の浅い同業者さんでは敬遠されそうなキズです。

「こりゃ~ダメですね~、全面交換ですね~、はい10万円です。」 とか、もっともらしく言われると信じてしまいますよね~。

それで無駄に大金を払わされた人と話てて、 「あぁ~それ、リペアでいけましたよ~、もったいなかったですね~!」 ってこれまで何回言ったことやら・・・

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上の写真は、走行中に飛んできた小石がコツンコツンと転がりながら二箇所にヒビを入れたものです。

この二箇所ともヒビが繋がっていて、かつリペア液を全てのヒビに浸透させることができれば一箇所分の作業でいいんですが、そうでなければ別々に作業することになります。

そこまではたまにあることですが、今回のこれは二箇所のヒビの右上に、どことも繋がってなさそうなヒビが一本あります。

なかなかです!

できるだけリペア作業は一回で済ませたいのですが、結局三回もやる必要があり、頑張りました。

すべてリペア液を浸透させ固めたところです。

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いつものようにリペア痕は残りますが、これで安心です。

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いつもいい勉強をさせてもらいつつ、できるだけ多くの人に喜んでもらう、そして相応の報酬を頂く、これがいいと思います。

またどんどんご依頼くださいね~。

ありがとうございました。
プロフィール

カーポリッシュ・ツル

Author:カーポリッシュ・ツル
カーリペアを専門に「お客様の満足をやりがいに!」をモットーに20年間営んでおります。車をピカピカに美しく仕上げるために、常に新しい技術や設備を取り入れ、お客様の笑顔をいただければと願っております。何でもお気軽にご相談ください。

■TEL/FAX 092-926-1547
■福岡県筑紫野市原田7-2-10
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