高難度のガラスリペア
最近、不思議なことに 「よそのお店に断られたんですけど、そちらでリペアできませんか?」 っていう問い合わせが続きました。
見てみると普通、できるだけ関わりたくないのも納得のものばかりです。
まずは、トヨタ・シエンタなんですが、ヒビがでかいものです。
業界的には500円玉に隠れる範囲とか、直径30mmくらいまでの範囲とかいいますが、今回のヒビは直径46mmもあります!
経験が浅いうちは、私もそうでしたが、できれば避けて通りたい感じ?

でも、そこは ”苦節30年” の経験を生かし頑張りたいところです。
同業者さんがお断りされるだけあって、さすがにチャッチャとはいかず、これまで培ってきた技を発揮し、バッチリ仕上がりました。
写真が下手であれですが、作業は上手くいったほうです。

あんまりいいことばかり言うといけないので、見る角度によってはこんなんですよ、という写真が下です。
ちゃんとリペア痕があります。

全てのリペアに言えることなんですが、ごく稀に、きちんと直してもあとでそこからヒビが拡がることがあります。
その時には、残念ですがフロントガラス全面交換になります。
確率的には100台に1台あるかないかくらいなので、1%くらいなのですが、その時かかったリペア費用の半額を返金するようにしております。
それにしても、最近の車は安全運転支援の為のカメラが付いている事が多いせいで、フロントガラスの交換にべらぼうな金額が請求されるようです。
以前、うちの娘のスズキ・ハスラーで二十数万円かかった時なんかは、『外車かよ!』 とびっくりしたものです。
あと、だいたいの車はこのシエンタのように、ナビとかテレビのアンテナも貼り付けてあるので、そちらも普通は新品に換える必要があります。
なので、リペアで済みそうなものは、どうにかして頑張ります。

お次の車はレクサスNXで、ひび割れがフロントガラスの透明な部分ではなく、端っこの黒いところです。
しかも二連でそのうえ、直径60mmの範囲に拡がっております。
よそのお店でお断りする理由が三つ重なった状態です!!!

なかなかここまでの難敵には出会うことはありませんが、これまで蓄積してきた技をかなり多く投入し、時間もゆっくり頂いていたので、バッチリ仕上がりました。

遠目に見たらこんな感じです。
いつもどうりリペア痕は残りますが、なかなかいいのではないでしょうか。

あと最後に、こんなこともありますという、トホホなパターンです。
長崎県から持って来てもらったお客さんだったのですが、うちにお問い合わせいただくまでに何件か断られたそうです。
念の為に写メールを送ってもらい、キズの入っている箇所は先のレクサスと同じくセラミックの黒い部分で、業界的に不可能とされる部分ですが、キズの形的に難易度は低いほうの部類です。

自信満々でやりはじめたまでは良かったのですが作業中、『あれ、なぜに?』 と独り言が連発するほどうまくいきません。
本来、今の私にとって裏技を駆使するほどでもなさげなキズなのに、なにをやってもダメでした。
遠方から持って来てくれたお客さんには凄く申し訳ないですが、悔しい思いを残したまま、医療系ドラマでいうところの ”インオペ” で終了です。
この車はスバルの ”アイサイト” が付いているガラスなので、交換する場合かなり高額になると思いますので頑張ったのですが、力及ばずでした。(トホホ・・・)
せめて、ちょっとだけでも役に立ちたいと思い、お客さんにアドバイスしました。
それは、私が言っちゃなんですが、「二つの望みに賭けてみてもいいのではないでしょうか?」 ということです。
ひとつは、キズが拡がる時は一気にヒビが伸びますが、このまま現状維持してくれる可能性もアリということ。
もうひとつは、車検の検査員の人が運よく見落としてくれるという可能性。
ちょうどキズのある周辺にはカメラだのなんだのと色々なものがあります。
それにうまく紛れ込んでくれよという期待感、これに賭けてみてもいいのではないかしら?
と、本当はダメなことを提案してみましたがどうだったでしょうか。
これからもガラスリペアを通じて廃棄ガラスを減らし、地球環境保護に少しでも貢献しつつ、お客さんのお財布にも喜ばれるために技を磨いていこうと思っておりやす。
ありがとうございました。
見てみると普通、できるだけ関わりたくないのも納得のものばかりです。
まずは、トヨタ・シエンタなんですが、ヒビがでかいものです。
業界的には500円玉に隠れる範囲とか、直径30mmくらいまでの範囲とかいいますが、今回のヒビは直径46mmもあります!
経験が浅いうちは、私もそうでしたが、できれば避けて通りたい感じ?

でも、そこは ”苦節30年” の経験を生かし頑張りたいところです。
同業者さんがお断りされるだけあって、さすがにチャッチャとはいかず、これまで培ってきた技を発揮し、バッチリ仕上がりました。
写真が下手であれですが、作業は上手くいったほうです。

あんまりいいことばかり言うといけないので、見る角度によってはこんなんですよ、という写真が下です。
ちゃんとリペア痕があります。

全てのリペアに言えることなんですが、ごく稀に、きちんと直してもあとでそこからヒビが拡がることがあります。
その時には、残念ですがフロントガラス全面交換になります。
確率的には100台に1台あるかないかくらいなので、1%くらいなのですが、その時かかったリペア費用の半額を返金するようにしております。
それにしても、最近の車は安全運転支援の為のカメラが付いている事が多いせいで、フロントガラスの交換にべらぼうな金額が請求されるようです。
以前、うちの娘のスズキ・ハスラーで二十数万円かかった時なんかは、『外車かよ!』 とびっくりしたものです。
あと、だいたいの車はこのシエンタのように、ナビとかテレビのアンテナも貼り付けてあるので、そちらも普通は新品に換える必要があります。
なので、リペアで済みそうなものは、どうにかして頑張ります。

お次の車はレクサスNXで、ひび割れがフロントガラスの透明な部分ではなく、端っこの黒いところです。
しかも二連でそのうえ、直径60mmの範囲に拡がっております。
よそのお店でお断りする理由が三つ重なった状態です!!!

なかなかここまでの難敵には出会うことはありませんが、これまで蓄積してきた技をかなり多く投入し、時間もゆっくり頂いていたので、バッチリ仕上がりました。

遠目に見たらこんな感じです。
いつもどうりリペア痕は残りますが、なかなかいいのではないでしょうか。

あと最後に、こんなこともありますという、トホホなパターンです。
長崎県から持って来てもらったお客さんだったのですが、うちにお問い合わせいただくまでに何件か断られたそうです。
念の為に写メールを送ってもらい、キズの入っている箇所は先のレクサスと同じくセラミックの黒い部分で、業界的に不可能とされる部分ですが、キズの形的に難易度は低いほうの部類です。

自信満々でやりはじめたまでは良かったのですが作業中、『あれ、なぜに?』 と独り言が連発するほどうまくいきません。
本来、今の私にとって裏技を駆使するほどでもなさげなキズなのに、なにをやってもダメでした。
遠方から持って来てくれたお客さんには凄く申し訳ないですが、悔しい思いを残したまま、医療系ドラマでいうところの ”インオペ” で終了です。
この車はスバルの ”アイサイト” が付いているガラスなので、交換する場合かなり高額になると思いますので頑張ったのですが、力及ばずでした。(トホホ・・・)
せめて、ちょっとだけでも役に立ちたいと思い、お客さんにアドバイスしました。
それは、私が言っちゃなんですが、「二つの望みに賭けてみてもいいのではないでしょうか?」 ということです。
ひとつは、キズが拡がる時は一気にヒビが伸びますが、このまま現状維持してくれる可能性もアリということ。
もうひとつは、車検の検査員の人が運よく見落としてくれるという可能性。
ちょうどキズのある周辺にはカメラだのなんだのと色々なものがあります。
それにうまく紛れ込んでくれよという期待感、これに賭けてみてもいいのではないかしら?
と、本当はダメなことを提案してみましたがどうだったでしょうか。
これからもガラスリペアを通じて廃棄ガラスを減らし、地球環境保護に少しでも貢献しつつ、お客さんのお財布にも喜ばれるために技を磨いていこうと思っておりやす。
ありがとうございました。